恋・愛至上命令。
昼休み。休憩室で席を取り、結衣子を待つ間にスマホをチェック。
メルマガの通知やニュースアプリの通知が並ぶ中、不在着信が1件。母だ。
珍しくもないけど、何だろうとお弁当をテーブルに残したままで廊下に出て折り返した。
『瀬里? ごめんなさいね仕事中に』
「ううん、お昼だから大丈夫。どうかしたの?」
向こう側から聴こえてきた艶やかな声に耳を澄ませる。
『たまには娘と一緒に食事でもと思って。本条(ほんじょう)を迎えにやるから、終わったら会社の前で待っていらっしゃい。大島にはもう伝えてありますからね』
「分かった。じゃあ夜にね」
通話を切って、ふと思い出した。
そう言えば今朝、凪は帰りの時間を訊かなかった。手回しがいいなぁお母さんは。
小さく肩を竦めて、休憩室に戻ったわたしだった。
メルマガの通知やニュースアプリの通知が並ぶ中、不在着信が1件。母だ。
珍しくもないけど、何だろうとお弁当をテーブルに残したままで廊下に出て折り返した。
『瀬里? ごめんなさいね仕事中に』
「ううん、お昼だから大丈夫。どうかしたの?」
向こう側から聴こえてきた艶やかな声に耳を澄ませる。
『たまには娘と一緒に食事でもと思って。本条(ほんじょう)を迎えにやるから、終わったら会社の前で待っていらっしゃい。大島にはもう伝えてありますからね』
「分かった。じゃあ夜にね」
通話を切って、ふと思い出した。
そう言えば今朝、凪は帰りの時間を訊かなかった。手回しがいいなぁお母さんは。
小さく肩を竦めて、休憩室に戻ったわたしだった。