君に笑顔という名の花が咲きますように
私は生まれながら記憶することが苦手だった。


脳の記憶する場所に腫瘍をかかえているらしいから。


小さい頃から入退院を繰り返して、長くは生きられないと言われてきた。

小学校はまともに通えなかった。病院が家のような生活を繰り返していた。



中学生になって病状が落ち着いたため学校に通えるようになったとはいえ毎日通院生活。


学校の勉強に追いつけない。だから高校には行かないつもりだった。

しかし、世間体を気にした父に私立に入れられた。



高校の入学前に病状が悪化して、検査入院をすることになった。

そしたら主治医の先生から余命1年って。別に傷つきはしない。長く生きれないって言われた時が来たんだと思ったから。


ただ、今の技術はすごい。ギリギリまでこうして学校にも通えるのだから。毎日腫瘍の成長を遅らせる薬を飲むのはうんざりだけど


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