君と見た星桜
告白
あれから数日後。
私は目が覚めた。
頭がボーッとする。
何があったんだっけ…
学校に行って…
!?
そうだ!私…
ガラガラ
そのとき、かけるが病室に入ってきた。
かけるが私を見て驚く。
「さくら、大丈夫か?」
「もう、苦しくないか?」
かけるの必死な顔。
なんでだろう。
その顔を見るのがもう辛い。
「そうだ。こうきが後で話したいことがあるらしい。」
「落ち着いたら話してあげて」
「あと、これ!服持ってきたから置いとくね」
かけるが重い荷物を棚の上におく。
あれも、全部私のため。
そういえば、かけるが心から笑ってるところ、最近見ていない。
私の症状が進む度にかけるの笑顔が消えてく。
私の死が近づくにつれて、かけるが苦しくなる。
私のせいで…
かけるにも
皆にも
迷惑をかける。
そうなら、もう会いたくない。
「かける…」
私はかけるの服の裾をぎゅっと掴む。
かけるがキョトンとした。
「私…」
「もう、」
「皆にも、かけるにも会いたくない。」
「帰って。」
「うまくんにもそう伝えて。」
かけるが戸惑ってる。
「なっ、なに言ってるの?」
「俺はさくらのために…」
「私は!それが嫌なの!」
あぁ、どうしよ。かけるを睨んじゃった。
こんなときに怒鳴るなんて。
涙がでてくる。
もう、こんなことになるなら、友達なんて作らなきゃ良かった。
「かける、ごめん。」
「でも、帰って。」
「もう、こないで。」
「お願い。」
言葉が震える。
かけるが怒ってもいい。
もう、皆をまきこみたくない。
「わかった。」
かけるは、ボソッと呟き帰っていった。
あれから、かける達はこなくなった。
それと共に私の症状はもっと酷くなった。
今はもう、自分で動けなくなったし、
身体中が麻痺し、一日中ベット生活になってしまった。
食欲はなく、嘔吐が酷い。
もう、死にたい。
生きるのが辛い。
私は毎日そう思い続けた。
かけるが来なくなってから、一週間後の夜。
私はもう、生きることが辛くなった。
苦しい。
もう、死のう。
私は死ぬことを決意した。
かけるのお母さんのように飛び降りよう。
私は窓の外を見て、携帯電話を手に取った。
どうせこんな夜。
だれも、起きてない。
でも、かけるにだけ伝えよう。
今の気持ち。
私はかけるとのメールを開いた。
そして、今思ってることを必死にかいた。
「かける。私はかけるに謝りたいことがあります。
ひとつ。嘘をついてごめんなさい。
この間、私はかけるに帰ってと怒ったけど、本当は帰ってほ しくありませんでした。
かけるに迷惑をかけてしまうことが、どうしても嫌だったん です。
だって、かけるの笑顔を見てなかったから。
ふたつ。返事をしてなくてごめんなさい。
前、海に行ったとき、かけるが私が言った好きの意味をきい てきました。
でも、返事をごまかしてごめんなさい。
本当は異性として好きでした。
最後。かけるを好きになってごめんなさい。
私がかけるに出会ってしまってごめんなさい。」
私は、涙を流しながら送信ボタンを押した。
ほんとうなら、かけるが好きって最後ぐらい伝えたかった。
告白もして。
手を繋いで。
キスもしてみたかった。
普通に恋をしたかった。
普通のデートをしたかった。
私がもし普通だったら、どんなに幸せなんだろう。
普通ってそもそも何なんだろう。
涙がとまらない。
かける、好きだよ。
私は重いからだを必死に引きずり、窓のそばまできた。
そして窓にもたれる。
覚悟はできてる。
かける。
皆。
ごめん。今までありがとう。
私は外に身を投げようとした。
そのとき。
「さくら!」
私の体をかけるが、掴んだ。
かける?!
かけるが私を抱き締める。
温かい。
とても温かい。
なんで分かったの?
なんで、かけるはいつも…
私を助けてくれるの…?
うぅ、うぁーん。
涙が滝のように流れる。
私はかけるを強く強く抱き締めた。
麻痺してるのも関係ないぐらい。
かけるはなにも言わず私を慰めてくれた。
嗚咽と、涙はいっさいとまらない。
でも、苦しくない。
かけるがいるから苦しくない。
「かける。好き。」
私はつい、言ってしまった。
でも、そんなの気にしない。
これが私のほんとうの気持ちだから。
そのとき、かけるが私の顔をみつめた。
心臓がバクバクとなっている。
頬も赤くなった。
かけるの顔が近づく。
これって…!?
そして
私のくちとかけるのくちが重なった。
キス。
それは人生で初めてだった。
とてと、とても、優しくて温かいものだった。
「さくら。」
「俺とつきあってください。」
かけるの目から涙がこぼれた。
かける。
本当にありがとう。
今日はとても辛い夜であり、とても幸せな夜だった。
「はい。」
こんな夜。
死んでも忘れない。
忘れるもんか。
私は目が覚めた。
頭がボーッとする。
何があったんだっけ…
学校に行って…
!?
そうだ!私…
ガラガラ
そのとき、かけるが病室に入ってきた。
かけるが私を見て驚く。
「さくら、大丈夫か?」
「もう、苦しくないか?」
かけるの必死な顔。
なんでだろう。
その顔を見るのがもう辛い。
「そうだ。こうきが後で話したいことがあるらしい。」
「落ち着いたら話してあげて」
「あと、これ!服持ってきたから置いとくね」
かけるが重い荷物を棚の上におく。
あれも、全部私のため。
そういえば、かけるが心から笑ってるところ、最近見ていない。
私の症状が進む度にかけるの笑顔が消えてく。
私の死が近づくにつれて、かけるが苦しくなる。
私のせいで…
かけるにも
皆にも
迷惑をかける。
そうなら、もう会いたくない。
「かける…」
私はかけるの服の裾をぎゅっと掴む。
かけるがキョトンとした。
「私…」
「もう、」
「皆にも、かけるにも会いたくない。」
「帰って。」
「うまくんにもそう伝えて。」
かけるが戸惑ってる。
「なっ、なに言ってるの?」
「俺はさくらのために…」
「私は!それが嫌なの!」
あぁ、どうしよ。かけるを睨んじゃった。
こんなときに怒鳴るなんて。
涙がでてくる。
もう、こんなことになるなら、友達なんて作らなきゃ良かった。
「かける、ごめん。」
「でも、帰って。」
「もう、こないで。」
「お願い。」
言葉が震える。
かけるが怒ってもいい。
もう、皆をまきこみたくない。
「わかった。」
かけるは、ボソッと呟き帰っていった。
あれから、かける達はこなくなった。
それと共に私の症状はもっと酷くなった。
今はもう、自分で動けなくなったし、
身体中が麻痺し、一日中ベット生活になってしまった。
食欲はなく、嘔吐が酷い。
もう、死にたい。
生きるのが辛い。
私は毎日そう思い続けた。
かけるが来なくなってから、一週間後の夜。
私はもう、生きることが辛くなった。
苦しい。
もう、死のう。
私は死ぬことを決意した。
かけるのお母さんのように飛び降りよう。
私は窓の外を見て、携帯電話を手に取った。
どうせこんな夜。
だれも、起きてない。
でも、かけるにだけ伝えよう。
今の気持ち。
私はかけるとのメールを開いた。
そして、今思ってることを必死にかいた。
「かける。私はかけるに謝りたいことがあります。
ひとつ。嘘をついてごめんなさい。
この間、私はかけるに帰ってと怒ったけど、本当は帰ってほ しくありませんでした。
かけるに迷惑をかけてしまうことが、どうしても嫌だったん です。
だって、かけるの笑顔を見てなかったから。
ふたつ。返事をしてなくてごめんなさい。
前、海に行ったとき、かけるが私が言った好きの意味をきい てきました。
でも、返事をごまかしてごめんなさい。
本当は異性として好きでした。
最後。かけるを好きになってごめんなさい。
私がかけるに出会ってしまってごめんなさい。」
私は、涙を流しながら送信ボタンを押した。
ほんとうなら、かけるが好きって最後ぐらい伝えたかった。
告白もして。
手を繋いで。
キスもしてみたかった。
普通に恋をしたかった。
普通のデートをしたかった。
私がもし普通だったら、どんなに幸せなんだろう。
普通ってそもそも何なんだろう。
涙がとまらない。
かける、好きだよ。
私は重いからだを必死に引きずり、窓のそばまできた。
そして窓にもたれる。
覚悟はできてる。
かける。
皆。
ごめん。今までありがとう。
私は外に身を投げようとした。
そのとき。
「さくら!」
私の体をかけるが、掴んだ。
かける?!
かけるが私を抱き締める。
温かい。
とても温かい。
なんで分かったの?
なんで、かけるはいつも…
私を助けてくれるの…?
うぅ、うぁーん。
涙が滝のように流れる。
私はかけるを強く強く抱き締めた。
麻痺してるのも関係ないぐらい。
かけるはなにも言わず私を慰めてくれた。
嗚咽と、涙はいっさいとまらない。
でも、苦しくない。
かけるがいるから苦しくない。
「かける。好き。」
私はつい、言ってしまった。
でも、そんなの気にしない。
これが私のほんとうの気持ちだから。
そのとき、かけるが私の顔をみつめた。
心臓がバクバクとなっている。
頬も赤くなった。
かけるの顔が近づく。
これって…!?
そして
私のくちとかけるのくちが重なった。
キス。
それは人生で初めてだった。
とてと、とても、優しくて温かいものだった。
「さくら。」
「俺とつきあってください。」
かけるの目から涙がこぼれた。
かける。
本当にありがとう。
今日はとても辛い夜であり、とても幸せな夜だった。
「はい。」
こんな夜。
死んでも忘れない。
忘れるもんか。