君を借りてもいいですか?
そして金曜日。

湊人は5時半に仕事を終えるらしいので6時に美術館の前で待ち合わせをすることに。

もしかして外でしかも待ち合わせをして会うのは初めてかもしれない。

毎日顔を合わせているのに私ったら何を着て行こうかと色々と服を合わせるのだが

どれもピンとこない。

そして最終的にはショッピングモールで服を買っていた。

誰かのために、似合うと言って欲しくて服を選ぶなんて何年ぶりだろう。

でも思い出したのは苦い記憶。

初めての彼氏は大学の時。2個上の先輩でルックスは中の上といったところ。

でもすごく優しくてなんで褒める人だった。

だけど私以外の人にも同じように接していた。

最終的には私が本命の彼女だったかそれと二番目だったのかよくわからないままさよならした。
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