君を借りてもいいですか?
買い物を済ませ、久しぶりに自分のアパートに戻り着替えをし待ち合わせ場所へと向かった。

予定よりも20分も早く来すぎた。

なんかすごく楽しみにしているみたいでそんな自分が少々面白くない。

時間つぶしにとスマホを取り出すと亜矢からメールが届いていた。

内容な次号の大まかな内容の確認だった。

例の温泉一泊旅行に行った時の内容だった。虹の話をしなかったことは心から安堵している。

まさかこれほどに話題になるとは思わなかったから困惑しまくりだ。

だが、亜矢は半分ぐらいフィクションに仕上げてくれた。

だから【くれぐれもバレないようにして】とだけ返信した。

それにしてもこんな生活いつまで続けるつもりなんだろう。

さっさと縁談を無しにしてしまえば湊人との関係を解消できるし、雑誌の連載だってここまで
気にすることもないのかもしれない。

だけどこの生活がずっと続けばいいと思う気持ちもなくはない。

だけどこれこそが最大の過ちになりかねない。

本気にならにうちになんとか全てを終わらせたい。

だけど服買っちゃうなんて矛盾だらけだ。
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