君を借りてもいいですか?
湊人早く来てくれないかな?
そう思うが、彼の姿はまだない。
「ねえ〜嘘はよしたら?」
「え?」
「彼なんて嘘だろ?俺と一緒に行こう」
先輩が私の腕を掴んだ。
元彼だけど、触られるのはすごく嫌。さらわれたくないし気持ち悪いとさえ思える。
「や、やめてください」
腕を払いのけると先輩がチッと舌打ちをした。
「可愛くないところは本当に昔から変わってないね」
虫唾が走るとはこういうことなのだろう。
本当に自分がこんな人のことを好きだったなんて恥ずかしい。
その当時は可愛くないなんて一言も言わなかったのに、別れて数年経ってもう赤の他人になったのに
今さら感を出すなんて……なんでその時に言わないの?
だったら最初から声をかけなきゃいいことじゃない。
沸々と怒りがこみ上げ握りこぶしに力が入る。
その時だった
「栞。遅くなってごめん」
そう思うが、彼の姿はまだない。
「ねえ〜嘘はよしたら?」
「え?」
「彼なんて嘘だろ?俺と一緒に行こう」
先輩が私の腕を掴んだ。
元彼だけど、触られるのはすごく嫌。さらわれたくないし気持ち悪いとさえ思える。
「や、やめてください」
腕を払いのけると先輩がチッと舌打ちをした。
「可愛くないところは本当に昔から変わってないね」
虫唾が走るとはこういうことなのだろう。
本当に自分がこんな人のことを好きだったなんて恥ずかしい。
その当時は可愛くないなんて一言も言わなかったのに、別れて数年経ってもう赤の他人になったのに
今さら感を出すなんて……なんでその時に言わないの?
だったら最初から声をかけなきゃいいことじゃない。
沸々と怒りがこみ上げ握りこぶしに力が入る。
その時だった
「栞。遅くなってごめん」