君を借りてもいいですか?
冗談じゃない。

悪いけど、私は今の生活に十分満足している。

彼氏やパートナーがいないことで困ったと感じたことはない。

生活だって高給とりではないが、一人で生活できるレベルだし、貯金だってできている。

ぶっちゃけ人より本の方が好きだ。
図書館司書になったのも大好きな本に関わる仕事がしたかったからだ。

それなのにおひとりさまか、そうでないかで幸不幸を分けられるのは如何なものかと思う。

そもそも既婚者がみんな幸せなら離婚する人なんていないと思うけどね。

だから私は言いたい。

結婚はゴールじゃない。スタートにすぎない。

だが、無理してスタートラインに立つ必要もない。

でもそれをみんなに言ったところで理解してくれるとは思えないし、理解してもらおうとも思っちゃいない。

だって私の人生だもん……と言いたいところをぐっと堪えた。

「気持ちだけでいいよ」と言ってこの件を強制的に終わらせた。

もちろん圭子たちが納得するはずなどない。

確かに年齢が上がれば上がるだけ結婚の条件は厳しくなるし、出産、育児も若い方が何かと楽だと思う。

だけど結婚が全てじゃないと私言いたいんですー。(言えないけど…)


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