君を借りてもいいですか?
「え?」
「だーかーらー、栞は今まで何人の男と恋愛したの?」
「…3、3人よ。じゃあ、白石––」
「湊人だろ?俺は––」
白……いや湊人は指おり数えていたが片手では収まらず反対の手を出したので「もういいです」
と人数を聞くのをやめた。結婚願望が全くないっていってる割にやることはやってんじゃん。
「そう?でもね、ここに女性を入れたのは栞が初めてだから」
いや、本当の恋人じゃないからでしょ?家政婦さんだって入っているし、私はそれと同じ扱いなのでは?
それから私たちは会話することなく家政婦さんの作った美味しいビーフシチューとサラダ。そして私が唯一作った軽くガーリックバターを塗ってトースターで軽く焼いた、誰でもできるバゲットを食べた。
食べ終えた食器を洗っている間に湊人がコーヒーを淹れてくれた。
そして私の前に一枚の写真を差し出した。
「彼女が俺の縁談の相手」
手にとって写真を見て目を見開いた。
だって、めちゃくちゃ美人なんだもん。それに品があって、育ちの良さが写真からでもわかるのだ。
ってことは、私がこの美人と湊人の縁談をぶち壊さなきゃいけないってこと?
無理だよ。
たとえ恋人のふりをしたとしても1RでKO負けだよ。
「だーかーらー、栞は今まで何人の男と恋愛したの?」
「…3、3人よ。じゃあ、白石––」
「湊人だろ?俺は––」
白……いや湊人は指おり数えていたが片手では収まらず反対の手を出したので「もういいです」
と人数を聞くのをやめた。結婚願望が全くないっていってる割にやることはやってんじゃん。
「そう?でもね、ここに女性を入れたのは栞が初めてだから」
いや、本当の恋人じゃないからでしょ?家政婦さんだって入っているし、私はそれと同じ扱いなのでは?
それから私たちは会話することなく家政婦さんの作った美味しいビーフシチューとサラダ。そして私が唯一作った軽くガーリックバターを塗ってトースターで軽く焼いた、誰でもできるバゲットを食べた。
食べ終えた食器を洗っている間に湊人がコーヒーを淹れてくれた。
そして私の前に一枚の写真を差し出した。
「彼女が俺の縁談の相手」
手にとって写真を見て目を見開いた。
だって、めちゃくちゃ美人なんだもん。それに品があって、育ちの良さが写真からでもわかるのだ。
ってことは、私がこの美人と湊人の縁談をぶち壊さなきゃいけないってこと?
無理だよ。
たとえ恋人のふりをしたとしても1RでKO負けだよ。