君を借りてもいいですか?
客観的に見て女性の興味を引くと感じた。

だって、今人気の恋愛小説のように、よりドラマチックに脚色してくれているからだ。

するとタイミングよく亜矢から電話がかかってきた。

『もしもし栞読んだ?』

「うん読んだ」

『どうだった?率直な感想を聞かせて』

スマホから聞こえるのは興奮気味の亜矢の声。

「客観的にみて、興味をそそる内容だし、ミノリがどういう返事をするのか気になる終わり方でしょ。
凄く良かったよ」

『良かった〜。リアルすぎてダメって言われるかと思ってちょっとドキドキした。一応、次号から連載するから楽しみにして』


その連絡から2週間後雑誌は発売された。
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