突然婚⁉︎ 〜きみの夫になってあげます〜
「あなたの家でゆっくりとこれからのことを話したかったんですけど……仕方ないですね。
向こうに僕の車が停めてありますから。
あ、車はあなたのために購入したんですよ
さぁ……僕の家に行きましょうか?」
原さんはうすら笑いを浮かべたまま、わたしの手首を引っ張って、向こうにあるという車の方へ連れて行こうとする。
……いやだ、こわい。
そんなとこへなんか行きたくない。
声を出して、助けを呼ばなくっちゃ。
でも……どうしても、声が出ない。