突然婚⁉︎ 〜きみの夫になってあげます〜

そのとき、向こうの角から一台の車がやってきた。

白っぽい(ライト)を放つLEDらしきヘッドライトが、わたしと原さんにカッ、と当たった。
いきなりのその光が夜目に(まぶ)しくて、わたしは手をかざして目を(すが)めた。

TOMITAのブリウスだった。

車は滑るようにわたしたちの前で停車し、あわただしくドアが開かれた。

「さ、櫻子……っ!」


中から飛び出てきたのは……シンちゃんだった。

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