突然婚⁉︎ 〜きみの夫になってあげます〜
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚
シンちゃんはすぐにお風呂のスイッチを入れてくれ、湧き上がるまでは応接間で、わたしをしっかりと抱きしめていてくれた。
危機が去って、もうすっかり安心なはずなのに、今頃になってがたがた震えがやってきて、止まらなくなったのだ。
「なんで、僕に迎えのLINEをしてこなかったの?それどころか、僕からのメッセージに既読もつけなかったよね?
……櫻子、僕がどれだけ心配したか、わかる?」
わたしをやさしく抱きしめてくれてはいたが、シンちゃんからはこってりと叱られた。
わたしがあまりにも「無視」するので、シンちゃんは念のためにと交換していた真生ちゃんのスマホに連絡したらしい。
すると、真生ちゃんはわたしがとっくの昔にメトロで帰って行った、と言うではないか。
シンちゃんはあわてて車をすっ飛ばしてうちまで帰ってきた、というわけだ。
「……ごめんなさい」
わたしは世にも情けない声で謝った。
シンちゃんはわたしに、これからは二度と自分からのメッセージをスルーしないことを約束させた。それから、スマホにGPSで位置情報を知らせるアプリをダウンロードし、わたしの居場所をいつでも「捕捉可能」にした。
そして……
「櫻子が無事でよかったぁーっ!
真っ暗闇の中で、櫻子があいつと二人でいるのを見たとき、心臓が止まるかと思ったぁーっ!」
シンちゃんにしてはめずらしく大声で叫んで、わたしを今までで一番つよい力で抱きしめた。
シンちゃんはすぐにお風呂のスイッチを入れてくれ、湧き上がるまでは応接間で、わたしをしっかりと抱きしめていてくれた。
危機が去って、もうすっかり安心なはずなのに、今頃になってがたがた震えがやってきて、止まらなくなったのだ。
「なんで、僕に迎えのLINEをしてこなかったの?それどころか、僕からのメッセージに既読もつけなかったよね?
……櫻子、僕がどれだけ心配したか、わかる?」
わたしをやさしく抱きしめてくれてはいたが、シンちゃんからはこってりと叱られた。
わたしがあまりにも「無視」するので、シンちゃんは念のためにと交換していた真生ちゃんのスマホに連絡したらしい。
すると、真生ちゃんはわたしがとっくの昔にメトロで帰って行った、と言うではないか。
シンちゃんはあわてて車をすっ飛ばしてうちまで帰ってきた、というわけだ。
「……ごめんなさい」
わたしは世にも情けない声で謝った。
シンちゃんはわたしに、これからは二度と自分からのメッセージをスルーしないことを約束させた。それから、スマホにGPSで位置情報を知らせるアプリをダウンロードし、わたしの居場所をいつでも「捕捉可能」にした。
そして……
「櫻子が無事でよかったぁーっ!
真っ暗闇の中で、櫻子があいつと二人でいるのを見たとき、心臓が止まるかと思ったぁーっ!」
シンちゃんにしてはめずらしく大声で叫んで、わたしを今までで一番つよい力で抱きしめた。