突然婚⁉︎ 〜きみの夫になってあげます〜
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚
原さんは去って行く前に、今までのことをすっかり白状した。
わたしに降りかかったここ最近の「災難」は、やはり「彼の仕業」だった。
東京都の西の端にある図書館への異動は、わたしが彼との結婚を決断するきっかけになるだろうと思い、センターに「進言」したという。
また、本館でのわたしに関する「ウワサ」も家電への無言電話や白紙のファックス攻撃も、わたしが彼の「プロポーズ」を断った腹いせだった。
ところが、息子の「結婚」を聞いて喜んだ原さんのお母さんが、上京してくることになった。
あわてた原さんは、なんとかもう一度、わたしに結婚を考えてもらう話をしようと思った。
でも、分館では真生ちゃんが張りついていてわたしに近づけないため、仕方なくうちの近辺をうろついて「機会」を伺っていた。
そんな中、本館で、わたしが「結婚した」というウワサが駆け巡った。
すっかりあわてふためいた原さんは、分館に乗り込んだのだが、「夫」のシンちゃんが登場して「返り討ち」に遭う。
しかし、わたしの突然の「結婚話」に違和感を覚えた原さんは、シンちゃんのことを調べて「真実」を知った。
そして、昨夜の「行動」に出たのだが、わたしとシンちゃんが「結婚」していないことなど百も承知で「離婚」を迫ると、どうやらわたしがなにも知らないようなので、「真実」をわかってもらおうと今日の「行動」になった、というわけだ。
それから、原さんは最後に、
「母には『結婚はダメになった』と、正直に言います……ご迷惑をおかけして、すみませんでした」
そう言って、頭を深く垂れた。
原さんは去って行く前に、今までのことをすっかり白状した。
わたしに降りかかったここ最近の「災難」は、やはり「彼の仕業」だった。
東京都の西の端にある図書館への異動は、わたしが彼との結婚を決断するきっかけになるだろうと思い、センターに「進言」したという。
また、本館でのわたしに関する「ウワサ」も家電への無言電話や白紙のファックス攻撃も、わたしが彼の「プロポーズ」を断った腹いせだった。
ところが、息子の「結婚」を聞いて喜んだ原さんのお母さんが、上京してくることになった。
あわてた原さんは、なんとかもう一度、わたしに結婚を考えてもらう話をしようと思った。
でも、分館では真生ちゃんが張りついていてわたしに近づけないため、仕方なくうちの近辺をうろついて「機会」を伺っていた。
そんな中、本館で、わたしが「結婚した」というウワサが駆け巡った。
すっかりあわてふためいた原さんは、分館に乗り込んだのだが、「夫」のシンちゃんが登場して「返り討ち」に遭う。
しかし、わたしの突然の「結婚話」に違和感を覚えた原さんは、シンちゃんのことを調べて「真実」を知った。
そして、昨夜の「行動」に出たのだが、わたしとシンちゃんが「結婚」していないことなど百も承知で「離婚」を迫ると、どうやらわたしがなにも知らないようなので、「真実」をわかってもらおうと今日の「行動」になった、というわけだ。
それから、原さんは最後に、
「母には『結婚はダメになった』と、正直に言います……ご迷惑をおかけして、すみませんでした」
そう言って、頭を深く垂れた。