突然婚⁉︎ 〜きみの夫になってあげます〜

「やっぱり、だれが聞いてもそう思いますよねっ?」

真生ちゃんはカウンターから身を乗り出した。

「じゃあ、これから櫻子さんはどうしたらいいと思います?……先刻(さっき)、『いい考えがある』っておっしゃいましたよね?」

イケメンさんは、自信たっぷりに微笑んだ。

「櫻子さんに彼氏がいるように見せればいいんですよ……あ、でも、それだと弱いな」

そして、正真正銘の切れ長の魅惑的な瞳で、わたしたちを、ぐっ、と見た。

思わず、引き込まれてしまう……

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