レンタルな関係。
「はじめまして。俺の名前はアヤトっていうんだ。よろしくね二華。」
ニッコリ笑った目の前にいるイケメンは、私の彼氏。
「よろしくね」
訂正すると、期間限定彼氏とでも言うべきか。
いわゆるレンタル彼氏というやつである。
親の離婚、恋人だと思ってた人には遊ばれていただけ。
その相手が自分の高校の教師だとばれ、2週間の謹慎処分。
もはやこれ以上の不幸はないだろうと。
私、小鳥遊二華は完全な好奇心から人生初の【レンタル彼氏】というものを借りてみた。
まぁ、謹慎期間中の暇つぶし。
親にはもう見放されたようなものだし。
リビングに5万だけ置いてあるだけ。
まぁもう17歳だし。
確かにほっといても育つと思われがちだよね。うんうん。
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