イン aaa ドリーム □
夢 ~3番目のa side~
「アハハッ、すっごい夢。」



寝室は冷房が適度に効いているのに、背中にはぐっしょり汗をかいている。


それ程の夢を見たのだ。


瞼の上に乗せていた腕を退け起き上がれば、あの夢のせいか、体がどっと重い。


いや、いつものことか…


疲れが取れていないのだ。


いつも疲れてばかり…


全部放り出して、解放されたい…


でも…




今しがた見た夢を思い出し、ニヤリと口元が弧を描いた。


ベッド脇のサイドテーブルに置いておいたスマホをつかんで、ある人物に電話をかけた。



「うん、そう、至急全員に連絡して。」



ベッドから下ろした足が、いつもと違う感触に当たる。




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