イン aaa ドリーム □
見渡せば、床は一面紙だらけ。


徹夜明けはいつもこんな感じだ。



「詳細は追って連絡する。」



通話を終え、スマホを無造作にベッドへ放ると、床に散らばるそれらを踏まないよう、上手く避けながら窓際のデスクまで辿り着く。


そして、デスクの足元に置いたバッグの底に仕舞い込んでいた預かり物を取り出し、サンルーフから流れ込む陽の光に翳すと、それはキラリと輝いた。




「ちゃんと、"有効活用"してあげるからね。」




それから部屋を出て、朝御飯を食べているであろう妹の元へ向かった。


早くしなければ…

バスに遅れてしまう。




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