イン aaa ドリーム □
男の手がスイッチに伸びる。
噛み締める歯とは逆に、震えて力の入らない手の中から滑り落ちそうになるスイッチを、私は必死で握りしめた。
これは絶対渡しちゃダメだ。
「抵抗すると、楽に死ねないよ。」
そう言って、男はナイフに力を込めた。
「ぐっ…」
これ以上ナイフが深く刺さらないよう、男の手首を片手で掴むが女子高生の力、ましてや力の入らない震える片手の力なんてたかが知れている。
突き立てられたナイフに呻き声が漏れた。
ああ…こんなことなら、たー子の言う通りゴム板ポケットに入れとくんだったな…
入れてたら、ゴム板が守ってくれたのに…
それがあるのは手の届かない鞄の中。
もう、今更だ…
噛み締める歯とは逆に、震えて力の入らない手の中から滑り落ちそうになるスイッチを、私は必死で握りしめた。
これは絶対渡しちゃダメだ。
「抵抗すると、楽に死ねないよ。」
そう言って、男はナイフに力を込めた。
「ぐっ…」
これ以上ナイフが深く刺さらないよう、男の手首を片手で掴むが女子高生の力、ましてや力の入らない震える片手の力なんてたかが知れている。
突き立てられたナイフに呻き声が漏れた。
ああ…こんなことなら、たー子の言う通りゴム板ポケットに入れとくんだったな…
入れてたら、ゴム板が守ってくれたのに…
それがあるのは手の届かない鞄の中。
もう、今更だ…