マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「だってぇー。うちのマネ、巨乳いねえもん。おっぱいデカいマネいりゃ、横目でチラ見しながら練習頑張れるのに。杉久保さんみたいな巨乳マネ」
そう言って、私の方を見てフッフッ…と笑っている。
イケメンなのに、怪しい。
怪しいのに、なぜかカッコいい…。
…きた。きたよ。
私に対する必殺セクハラ攻撃。
この人はイケメンのくせに、セクハラ大魔王。
何かと私の大きい胸に対してコメントをしてくる。
「…このスケベ!」
思わず肩をバシン!と叩いてしまった。
叩かれた蓑島くんは、痛いとも言わずにただ笑っている。
蓑島くん、カッコいいのに。
何でそんなにオープンなスケベなの…。
「と、とにかく。練習も試合も集中でしょ。そんな胸なんか見てる場合じゃないって!」
「え?今、動揺したでしょ?」
「もう…バカ!」
蓑島くんと話してふざけ合っていると、そこへ「星月!」と廊下から呼ばれる。
(あっ…)
その声に、私の胸はドキッと波打つ。
この声は…。