マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
…そんなワケで。
「…あ、星月。これ片付け…」
「わ、わわわわかった!そ、そそそこ置いといて!」
「あ、あぁ…」
瞳真とまともに顔を合わせることが出来ない。
動揺を誘われるため、話しかけられてもおもいっきり顔を背けて、目を合わせないようにしていた。
こちらからもあえて視界に入れないし、話し掛けない。
だって…めっちゃ気まずい。
それもこれも、蓑島…!
いや。私、瞳真のことは諦めるとは言ったけど、何もそれは普通に幼なじみとか友達の関係を続けていきたかったワケで。
こんな風に避けるとか、そんなつもりは全然ないのに。
「…あ、星月。もう一度確認したいことあって、スコアブック借りたいんだけど…」
「ああぁぁっ!…あ、あ、コピーして美優に渡しとくから!…うん、はいっ!」
「え?!…あ、あぁ…」
ああぁぁっ!
瞳真もこういう時に限って、何回も話し掛けてこようとしないで!
どうせ『バカップル、女の方…』とか思ってるんでしょっ!
やめて…やめて…。
ああぁぁ…。