マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



蓑島くんは、こんなイタズラが大好き。

実は私、足を掛けて転ばされるのは、二回目…。



「…星月!大丈夫か!」



その声に、またドキッとさせられる。

気が付けば、瞳真が教室に入ってきて傍にいた。



「…だ、大丈夫だよ。いつものことだから」

「…いつものこと?…おい!おまえ!」



いつもはクールな瞳真なのに、なぜか声を張り上げてそっぽを向いている蓑島くんを見る。

見る、というよりかは…睨み付けている。



「おぉー。これはこれはミスコン三位の『王子様』水口瞳真くんじゃないですかー?何怒っちゃってんの?」



振り返っては、悪びれもなく、なぜかそのいつもの不敵な笑みで、ふざけた口調で笑う。

すると、そのふざけた態度に瞳真の眉間のシワが寄った。



「…星月は右膝を手術してるんだ!またケガでもしたらどうするつもりなんだ!」

「と、瞳真!い、いいから…!」



すると、蓑島くんは私をじーっと見ている。



「へぇー?杉久保さん、そうなの?」

「あ、うん…去年、試合中にケガしてるんだ。膝の靭帯切れちゃって」

「そりゃ知らんかった。めんごめんご。もうしない。今度は違うイタズラで攻める。スカートめくりとかねー?」

そう言って、蓑島くんはまたうひひ…と怪しく笑う。

「…おまえ!」

「瞳真!いいから!大丈夫だって!」



ああぁぁ…蓑島くん、ダメだって!

瞳真はおふざけ得意じゃないんだから、それは通用しない!

って、今度はスカートめくりをするって言った?

何言ってんの!させるか!



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