マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
しかし、昼休み。
さすがにトイレに行きたい。
斗弥子と彩里に「私の物から眼を離さないでね!絶対!絶対だよ!」と念を押してトイレに行く。
「今日の星月、頭おかしくね?」
「病気みたい」
不審な目で見られたけど…身を守る、いや、私物を守るためには仕方がない!
速攻でトイレへ向かう。
まるで我慢できずに漏らす寸前の人のように、慌ててトイレに駆け込んだ。
トイレの個室に入り、座ると落ち着く。
あぁ…何でこんな思いしなきゃなんないのよ。
ミスターの彼女だから、仕方がない?
いやいや、そんな問題じゃない。
っていうか、言いたいことあるなら直接来なさいよってカンジ。
それもしないで、私の私物をズベタうんこ化していくなんて、精神的に追い詰めるつもりなのかな。
すごい微妙だけど、ズベタうんこ…。
げんなりする。
…だが、ここは安住の地ではない。
学校内すべてが戦場。
私はまだまだ甘かった。
用を足して、水を流す。
中から出ようとドアの鍵に手をかけようとした、その時だった。
(…ん?)
ふと、上を見上げる。
(え…ええぇぇっ!!)
天井と数十センチのドアの隙間から。
何か…顔を出している。
それは…アルミ製のバケツ?!