マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



「…ちょっと待てぇぇー!!」



ドアを勢いよく開き、びしょ濡れの髪を振り乱して外に飛び出す。

だが、足音は小さくなり、やがて消え去ってしまった。

もちろん、人の姿、影すらない。



…逃げられた!



いったい、何なのよ…。

ズベタうんこ化の次は、滝行の刑?!

私、修行必要…?



…いや、必要なのは。

一人で戦い抜く力、だったりする。



(許さん…!)




恋人気分を味わうだけで。

別に、蓑島くんのことを愛しているワケじゃない。



でも、ここで泣き寝入りをしたら。

女がすたる…!




…パイだけ女って、何よおぉぉぉっ!!







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