マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



それに、蓑島くんだって、困るだろう。

私が、蓑島くんのファンに嫌がらせされてるなんて知っても。



あのふざけた男のことだ。

『みんな仲良くしよう!』と笑って誤魔化しかねない。

で、私のズベタうんこを言いふらしてネタにする。

もう、行動が手に取るように見える…!




ダメ。ダメダメ。

やっぱり、蓑島くんになんて言えない。







放課後になり、部活も始まるため更衣室でジャージに着替える。

…更衣室に制服を置いてなんていけない。

私物という私物はすべて持ち歩き、部活中は部室の鍵のかかるロッカーに入れておこうと思う。

ズベタうんこ化対策。



更衣室を後にして、正面玄関口へ。

朝の件もあり、外靴は靴箱には置かずにカバンに入れて持ち歩いていた。

糸田先生から借りた上靴も、ここへは置いていけない。

履き替えた靴、ビニール袋に入れて再びカバンに戻す。



今は放置状態の自分の靴箱に目をやった。



…が。



「………」



その靴箱の有り様を見て、絶句した。



え。え…!

こんなこと、ある?!


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