マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
部活に行くため、教室を出て一人で歩いていたところ。
更衣室の前で、知らない女子生徒三人が目の前に立ちはだかる。
三人とも化粧が濃くて、派手目の女子。
三人揃って、ツンとした態度で私を見ている。
どこか挑戦的だ。
…とうとう、来た!
連れていかれたところは、体育館の裏。
校舎の陰になっているスペースで、人目にはつかない場所。
彼女たちの言われた通りに着いていく。
変に胸を高鳴らせながら。
これ…間違いなく、因縁つけられるパターンだよね?
囲まれて、ギャーギャー文句言われる…。
しかし。
「…来たな?杉久保」
「このズベタうんこのメスが!」
はっ…!
しかし、そこには。
私を連れてきた三人以外にも、あと四人ほどが待ち構えていた。
同じ系統の女子、四人。
四人とも私が現れたとたん、目を細めてこっちを睨んでいる。
いやいや。これ。
この七人という、大人数。
因縁…ではない。
ボコボコにされるパターン!
まずい…と、思っていると、女子の一人が前に出てくる。
私の目の前に立ちはだかり、下から覗き込んできて、顔を近付けて睨み付けてきた。
何、このヤン…!