マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「ちょっと杉久保だっけ?…私達が言いたいこと、わかるよね…?」
早速、その話がふられた。
前置きもなく。
わかるよね?って、何?
…わかるかそんなもの!
「え…何の…ことですか?」
とりあえず、とぼけてみる。
すると、目の前の女子全員「あぁ?!」と、目玉をひんむいて、顔を近付けてくる。
一気に囲まれた!
「何のこと?何のこと?!ってか?!…これだけわかりやすく嫌がらせしてんのにわかんねえのか!」
…えっ!
最初から『私達がやりました。』って、カミングアウトしちゃった…!
頭悪いのか何なのか、微妙だ。
そして、彼女たちの暴言による攻撃が一斉に始まる。
「私達の忠告を無視して、のうのうとミスターの彼女でいるなんて、いい度胸ね?!」
「ちょっと気に入られているからって、いい気になんじゃないわよ!このパイだけ女!」
「トイレに傘持って入りやがって!私達に歯向かおうってのか!」
「ご丁寧にゴミ箱用意してんじゃねえよ!腹立つー!」
彼女達の攻撃に対してディフェンスしたことがバレてる…。
だから、なおお怒りのようで。
って、パイだけって、ちょっとイラッとする。
「カマトトぶってんじゃねえよ!いい加減にしな!」
えっ!カマトト…死語!
微妙。