マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様


「じゃあ明日のデートは街でお買い物に決定。このズベタうんこポーチ弁償しなくちゃな?」

「そ、それはいいから!」

「ダメダメ。俺のせいでポーチ死亡したんだから。代わりの買ってあげる」

「いいよホントに…」

「そーいや俺たちLINE交換してない。今すぐしよ。教えて」

「え?そうだっけ」

「で、明日はポーチ買ってメシ食ってホテルだな」

「…行かない!」



その後、とりあえず蓑島くんとLINE交換。



「待ち合わせ待ち合わせ。超楽しみ 」

「………」

「っていうか。家まで迎えに行く?」

「来なくていい!」



ニッと子供のような笑みを見せながら、スマホをいじっている。

スマホカバーが、黒の革調だ。

隅にワンポイントで小さくデコされている。

グリーン系のスワロフスキーが光に反射してキラキラとしており、つい眼を奪われる。

蓑島くんがデコ?意外。



四つ葉のクローバーだ。

しかも、英字の名前入り。『YUHSUKE』だなんて。


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