マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
…それから、お互い部活があるため、更衣室の前で別れる。
「続きはWebで!…じゃなくて、明日のデートでねん。連絡するわー」
と、手を振って行ってしまった。
明日、デート…本当にするの?
何かあまり計画性無さそうだし、具体的な話もないんですけど…。
あまり信用せずに、首を傾げてしまう。
しかし、一悶着のおかげで部活に遅刻してしまった。
慌てて着替えてグランドへと向かう。
もう。それにしても、蓑島ファンのおかげでヒドイ目にあった。
痛い目に合うわ、部活に遅刻するわ。
ムッとさせられる。
でも…。
《もし、星月がケガでもしたら、俺、黙ってられないから》
…強かに、ちゃんと聞いてましたよ?
このセリフを耳にした時。
胸に熱い何かが込み上げて、キュッとして。
体がフワッとした。
《守ってやりたいんだからさ?》
《その為の俺…でしょ?》
助けに来てくれたとか、守ってくれるとか。
今まで、男の人にそんなこと言われたことなくて。
蓑島くんになら、弱いとこ見せてもいいかな…って、思えてしまった。
甘えてもいいのかな…って。