マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
眠気の残る体を起こして、布団から出る。
お母さんが仕事に行っちゃう前に下のリビングに降りよう。
とりあえず、カフェオレでも飲むかな。
…実は、このセクハラLINEの後。
美優からLINEが来た。
《明日、瞳真くんや伊野くん、東くんと越後谷くんと出掛けるんだけど、星月も来ない?》
瞳真や伊野くんたちと?
この面子はサッカー部の仲良しメンバーといったところかな。
そこに美優か…。
そりゃ、付き合ってるんだもん。
せっかくの休み、一緒にいるよね。
すでに蓑島くんとの約束があった私は、《約束があるから》と丁重にお断りさせてもらった。
でも、約束が無くても…たぶん、行かない。
二人一緒にいるところを目にするのは、まだ辛い。
今度、一年部員だけでボーリング大会やろうね!と一言添えて話は終わった。
美優や瞳真たちは、今日、どこで何をするんだろう。
…ま、お誘いを断った私には関係のない話だよね。
あまり考えるのやめよう。
部屋着のTシャツとハーフパンツ姿のまま、階段を降りてリビングに行く。
そこには、出勤前のお母さんが忙しく片付けをしていた。
「あら、おはよう」