マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



「お母さんおはよー」


軽く部屋の片付けをしているお母さんは、化粧もしておりTシャツとデニム姿の出勤スタイルだ。

私のお母さんは、兄の友達である、私のサッカーのお師匠様のお母さんの紹介で、昨年から近くの病院で看護助手として働いている。

私が少年団を卒団するまで、約6年も少年団のマネージャーとしてスタッフの一員だったお母さん。

実は、親子でサッカー部のマネージャーです。

今はマネージャー業を卒業し、私の試合の追っかけも終わった後は暇していたから、楽しんで仕事をしているようだ。



「せづ、ごはん自分でパン焼いて食べてねー」

「はーい」

「あんた休みだけどどっか出掛けるの?」

「まあ…」

「夕飯いらないなら連絡ちょうだいよー」

「はーい」



会話しながら、食器棚からマグカップを出してカフェオレの粉末を入れてお湯を入れる。

ダイニングテーブルで、椅子に座って一息つく。

その時、ピンポーンとインターホンが鳴った。

「はいはーい」と、お母さんは急いで玄関に向かう。

朝っぱらから誰だろう。

隣のおばさんかな。



キィィ…と、玄関のドアを開ける音がする。



「…きゃあああぁぁっ!」



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