マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



でも、みんなに心配かけさせたくないから、大丈夫って言ってるのに。

何でこんなにも、後ろめたくて、罪悪感でいっぱいなの?



…いや、大丈夫。大丈夫。

何とかなるんだよ。大丈夫。



自分自身にも、そう言い聞かせる。






そのうち、話を聞き付けた少年団の仲間もお見舞いにやって来る。

男子が七人ほど集まり、みんな制服姿だ。

もう学校始まってるんだ。

その中には瞳真もいて、あれからまともに話してなかったから、ちょっと気まずかったけど。



『おまえ、だいぶ派手にやったなー』

『ホント。手術だぞー?大丈夫なのかよ』

『あ、うん…大丈夫だよ?』

『そうだな!大丈夫だな!星月ならケガなんてすぐに治してまたサッカー出来るようになるさ!』

『星月なら大丈夫だ!』



…私が?大丈夫?



『うん!大丈夫だよ!だからみんな心配しないでね?』



全然、大丈夫じゃないよ。

今にも泣いてしまいそうだ。

かと言って、みんなの前でわんわんと泣くワケにもいかない。

大丈夫って、笑うしかなかった。



言ってることと、頭の中で思ってることが違う。

泣きたいのに、笑ってしまう。



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