マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様


『え…』

『また強がって大丈夫大丈夫言ってんのか。全然大丈夫じゃねえだろ。…おまえ自身が』



え…。



そう、大丈夫じゃない。



その時。

私の中で、張り詰めていた緊張の糸がほどけてしまった。

途端に涙が溢れてきて、大声でわんわんと泣いてしまった。

今まで言い出せなかった、これからの先の見えない不安や、葛藤も全部。

彼と彼女の前で、泣き叫びながら吐き出してしまっていた。



大丈夫じゃねえだろ。



贅沢にも、誰かにそう言って止めて欲しかったんだと思う。

この、どうしようもない強がりを。



…しかし、みんなに『大丈夫』とすでに言ってしまった以上。

『やっぱり大丈夫じゃなかった』なんて、今更言えない。

ここでも、鉄板の強がりが出てしまう。

メンタルが弱いってことが、明るみに出たにも関わらず。



今更もう、誰にも助けを求められない。



それに、もう何だか疲れてしまった。





…それからの私は、塞ぎ込む。

退院しても、クラブチームの友達への連絡は一切しなかった。

もちろん、チームにも顔を出さず。


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