マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様




すると、私達の口論を聞いていた伊野くんが「それもそうだなー」と呟いた。

…蓑島くんに加勢?!



「ヘタに出来ないヤツよりは、全然マシかもなー。女子オールジャパンのフォワードかぁー。楽しそうだな」

「でしょ?でしょ?星月のシュート、火吹くから!炎を絡めてゴールネットを揺らす」

「…おぉっ!ファイアトルネードか!せづマネのファイアトルネード!」

「越後谷キーパーだろ?ゴッドハンドでよろしく!」

「おぉー!超次元サッカーか!」

「あ、今村も加藤も元サッカー部でしょ?一緒にやろー!」

「俺も超次元サッカーやるワケ?あははは」

「火吹かないけどなー!必殺技持ってねーけどいい?」

「一ヶ月でレベルアップして」



越後谷くんだけではなく、他の男子も巻き添えにして何を盛り上がってんの?!

無責任なことを言うんじゃない!

私のシュート、火なんて吹かないし!

超次元サッカー…男子、くだらないね…。



しかし、反論する私を無視して、話は運ぶ。



「そういうワケで、杉久保イレブン結成。で、俺と星月の名前は隣り合わせに書いて、ハートマークで囲んで?」

「…ちょっとおぉぉぉっ!!」



杉久保イレブンって何…。



< 265 / 800 >

この作品をシェア

pagetop