マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
すると、私達の口論を聞いていた伊野くんが「それもそうだなー」と呟いた。
…蓑島くんに加勢?!
「ヘタに出来ないヤツよりは、全然マシかもなー。女子オールジャパンのフォワードかぁー。楽しそうだな」
「でしょ?でしょ?星月のシュート、火吹くから!炎を絡めてゴールネットを揺らす」
「…おぉっ!ファイアトルネードか!せづマネのファイアトルネード!」
「越後谷キーパーだろ?ゴッドハンドでよろしく!」
「おぉー!超次元サッカーか!」
「あ、今村も加藤も元サッカー部でしょ?一緒にやろー!」
「俺も超次元サッカーやるワケ?あははは」
「火吹かないけどなー!必殺技持ってねーけどいい?」
「一ヶ月でレベルアップして」
越後谷くんだけではなく、他の男子も巻き添えにして何を盛り上がってんの?!
無責任なことを言うんじゃない!
私のシュート、火なんて吹かないし!
超次元サッカー…男子、くだらないね…。
しかし、反論する私を無視して、話は運ぶ。
「そういうワケで、杉久保イレブン結成。で、俺と星月の名前は隣り合わせに書いて、ハートマークで囲んで?」
「…ちょっとおぉぉぉっ!!」
杉久保イレブンって何…。