マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
そういうワケで。
一部の男子のよくわからない盛り上がりにより、一ヶ月後、九月末に行われる球技大会のサッカーに参加することとなってしまった。
男子だらけの種目、サッカーに。
昨日に引き続き、頭を抱える。
ああぁぁ…何てことをしてくれるのよ。
男子の中に、一人だけ女子参加?
いい晒し者じゃない…!
それに、私全然トレーニングしてないし。
球技大会だからミニゲームとはいえ、走れるかどうか。
本当に、給水やマスコット的存在で終わるかもしれない…!
もう、蓑島くん…!
すると、その張本人がこっちにやってくる。
「おーい!マイワイフ!」
「その呼び方、いい加減やめてくれる…」
「え?何で?ダーリンって呼んでもいいよ?」
「………」
いや、そうじゃない。話聞いて。
「球技大会の練習なんだけどさ、野球部もサッカー部も秋大あるから、それ終わってから練習しようって話なんだけど。だから半月後からになるかな」
「…それ、私も参加するの?」
「え?当たり前でしょ?キャプテン」
「えっ…!」
ただ、驚きだ。
私の知らないところで勝手に話が進んでる!