マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
『…でも、マネージャーになってサッカーしている部員を見てなかったら、あの頃の私はこの気持ちに気付けなかったし。それに、マネージャーをやってみたからこそ、選手だった時、本当にマネージャーに支えられていたのがわかったよ』
『あー。萩原マネージャー?』
『ハゲマネね?ハゲマネ。ハゲ隠したいあまり、野球ではなくサッカーなのに、なぜか帽子を被っちゃうハゲマネ』
『………』
萩原マネ(50歳のハゲおじさん)にも、たくさんお世話になったでしょうが…。
『高校三年間はマネージャーとして、選手のサポートしていこうと思う。…でも、自分のサッカーは諦めない』
…私のこの決意は。
自分のサッカーをやりたいと気付いてから、ずっとずっと考えて決めたことだ。
マネージャーとして、選手を支える。
その経験は必ず、これからにも生かされる。
私の諦めないサッカーにも。
『自分のサッカー、諦めないって?』
『…うん。高校卒業してから、大学なりクラブチーム、いや草サッカーでもいいから、必ず自分のサッカーはやりたいとは思って…あ、マネージャー業の傍ら、体は作っておこうとは思ってるけど…』
『星月…』
『…だから、いつかみんなとまたサッカー出来たらいいなとは、密かに思ってるんだけど…』