マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
すると、隣に座っていた真琴が、ガッと私の中の肩を掴み、私をじっと見てくる。
『絶対…絶対、いつか一緒にやろう』
『う…うん!』
みんなに申し訳ないことばっかりしたのに。
嫌われてもおかしくないのに。
…なのに、みんなに受け入れて貰えて、この上なく有難いし。
久しぶりに会ったのに、ノリや雰囲気が前と変わらず、まるで昨日も会っていたかのように続いていて。
嬉しかった。
「みんなと和解ですか。本当によかったねー」
私の横で、蓑島くんはうんうんと頷いている。
目線が合わないその横顔を、ボーッと見つめてしまう。
…これ、蓑島くんのおかげだと思う。
蓑島くんが口を挟んできっかけをくれたおかげなんだから。
行動が何でも思い付いたらすぐ実行で、突飛で驚かされるけど、それが私の心に引っ掛かっていた真っ黒いものを溶かしていく。
まるで、雪解けの氷を溶かす、太陽みたいに。
「…蓑島くん」
「ん?何?」
「ありがとう」
すると、彼はいつものキラキラスマイルを振り撒く。
もう、免疫ついたのか、前ほどはドキドキしなくなった。
でも、それに代わって…安心させられる。
「どういたしまして」