マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
どの選手も、気迫があって頑張っていたけど。
あの試合はやはり、蓑島くんの活躍があってこその流れだった。
一人が絶好調だと、そのムードに引っ張られて動きが良くなるってこと、あるんだよね。
それに、何てったって…。
有言実行ホームラン、やってしまった…。
《今日はおまえのために、愛のホームランぶち込んでやるぜ!愛してる!》
…蓑島くんが、あの時の坊主の男の子と被る。
ひょっとしたら、あの時の男の子は蓑島くんだったのかもしれないね。
もし、そうなら今回の奇跡も納得しちゃう。
四つ葉のクローバーを手にして、力に変えた奇跡とか。
このポテンシャル具合。
でも、もし、本当に蓑島くんだったのなら、運命的だ。
今回も、私のあげた四つ葉のクローバーで、ホームラン打てちゃうとか。
…だなんて、もしもの妄想に思わず顔が緩んでしまう。
今度、聞いてみようかな。