マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
*蓑島くん、揺れる私を葛藤させないで
揺れる想い
***
(………)
何が何だかよくわかりません。
《だ、だってぇ…嬉しかったんだもん、北甲に勝てて…悠介、ホームラン打ってくれてぇ…》
《わ、わ、わかったって!い、い、いいから離れろっ!恥ずかしいだろが!》
そう言って、蓑島くんに飛び付いておもいっきり抱き着く、横川さん。
それを嫌がるような素振りを見せながらも照れていて、結局頭を撫でて背中をポンポンする蓑島くん。
《無理無理。横マネは蓑島のモンだろ?》
仕上げに、部員のこのセリフ…。
さっきから、この衝撃の出来事が頭を巡るのなんの。
何か…見てはいけないものを見てしまったような気がする。
…私は今、帰りの地下鉄に揺られている。
想いも一緒に…揺られている。
「お、そうだ。お疲れ」と言われた後も。
少し、蓑島くんを待ってみたが。
しばらく横川さんがくっついたままだった。
ようやく横川さんが離れても。
それは胸の中から離れただけで、ずっと傍にいる。
その寄り添う姿は、紛れもなく恋人同士だ。
あまりのショックに、話し掛ける気力すら失った。
西尾くんには「お疲れさま」と一声かけて、後はそのまま何も告げずにこっそり立ち去る。
とぼとぼと歩いて地下鉄の駅へと向かった。
(………)
何が何だかよくわかりません。
《だ、だってぇ…嬉しかったんだもん、北甲に勝てて…悠介、ホームラン打ってくれてぇ…》
《わ、わ、わかったって!い、い、いいから離れろっ!恥ずかしいだろが!》
そう言って、蓑島くんに飛び付いておもいっきり抱き着く、横川さん。
それを嫌がるような素振りを見せながらも照れていて、結局頭を撫でて背中をポンポンする蓑島くん。
《無理無理。横マネは蓑島のモンだろ?》
仕上げに、部員のこのセリフ…。
さっきから、この衝撃の出来事が頭を巡るのなんの。
何か…見てはいけないものを見てしまったような気がする。
…私は今、帰りの地下鉄に揺られている。
想いも一緒に…揺られている。
「お、そうだ。お疲れ」と言われた後も。
少し、蓑島くんを待ってみたが。
しばらく横川さんがくっついたままだった。
ようやく横川さんが離れても。
それは胸の中から離れただけで、ずっと傍にいる。
その寄り添う姿は、紛れもなく恋人同士だ。
あまりのショックに、話し掛ける気力すら失った。
西尾くんには「お疲れさま」と一声かけて、後はそのまま何も告げずにこっそり立ち去る。
とぼとぼと歩いて地下鉄の駅へと向かった。