マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



…いや、何でかはもうわかっている。

サッカー部員の日々の情報、様子は必ずこの御方に報告が行くようになっている。

何かやらかしたら、必ず糸田先生の耳に入ってしまう…!

片桐先生(担任)、糸田先生に言っちゃったの?!

ひどいぃ…私が悪いんだけど。



「杉久保さんよぉ?…早速、荷物まとめて体育教官室に来いや!」

「は、はい!す、す、すみませんっっ!すみませんでしたっ!」

「謝罪は向こうに行ってから聞くわ!ったく…片桐先生は妊娠八ヶ月の産休直前なんだぞ!余計な精神的ストレスを与えるな!早産したらどうする!」

「は、はい…」

無断で中抜けしたその罪は重い…。




それから私は、体育教官室に連れていかれる。

鉄板通りだと、床に正座させられるのだが。(紫苑先輩談)

私は女子だからかソファーに座らされ、くどくどくどくど…説教だ。



「…あぁ?…野球部の試合見に行ってただぁ?…おまえいつから野球部のマネージャーになったのよ。杉久保さんよぉ?」

「野球の敵情視察か?…サッカーの視察をやれ!野球の試合のビデオ撮ったって仕方ないだろ!」



ううぅぅ…。

話には聞いていたけど、エグい。

エグられまくる…。



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