マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



衝動的な行動のツケは、あまりにも重かった。




…それから。

「普段真面目にしているから、これくらいにしといてやる」と、言われ。

プリントがいっぱい入った段ボールが登場した。



「この間の札教研の資料、どの教師もファイリングする暇がねえんだ。代わりにやれ。それぐらいで許しといてやる」

「………」



これが噂のペナルティ…?

紫苑先輩の話だと、正座したまま反省文を書かされるって覚悟してたのに。

で、同じ体育の仙道先生が添削してくれて、糸田先生のハートを掴む文章を教えてくれるとか。



これくらいにしといてやる…って、こんなもんで済んだと喜ぶべきなのか。



糸田先生が立ち去った体育教官室で一人、黙々とプリントをファイリングしていく。

種目毎…項目細かくて大変だ。

終わったら部活出て良いって言われたけど…これ、絶対終わらない…。



ため息をついていると、ふと窓の外に目がいってしまう。



ここ…サッカー部のグランド丸見えなんだ。

みんな、練習してる。

いつもよりも空気が張り付いたような…。



…そうだ。それもそのはず。

明後日は、ブロック決勝の日だ。



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