マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
手元の新聞の写真を見つめる。
写真を見てるだけでも…何かすごく嬉しい気持ちになる。
あんな場面を見てしまっても…。
新聞のその記事の部分だけ、部屋に持っていってしまった。
「せづマネぇーっ!頼むわちょっと!」
「俺達、どんなしんどい思いしたか、わかる?!」
朝練来て早々、私にクレームが入った。
同じクラスの伊野くんと越後谷くんだ。
二人揃って、私にムッとした表情を向ける。
な、何で…。
「せづマネが授業抜け出しちゃって、大変だったんだけど!俺達!」
「片桐先生が騒いじゃってさぁー!糸田さん出てきちまったんだよ!」
「………」
あぁ、やっぱり…そうだったんだ。
しかし、問題はここからだった。
「庄田が『星月はたぶん野球部の試合見に行った』って、言ってくれたから、所在はわかって片桐先生は落ち着いたんだけどさ。問題は糸田さんだよ」
「せづマネを待ち伏せするって…あんなのねえよ…」
…私を待ち伏せする。
そう言って、糸田先生の取った行動とは。