マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「…ええっ?!」
その内容は、インド人もビックリ。
昼休みの終わった5時限目より。
私の席に、なぜか糸田先生がどっかりと座り込む。
クラスメイトがひそひそと疑惑の目を向けているにも関わらず。
授業が始まっても…なぜか席についたまま。
まるで、生徒であるかのように、席について授業を聞いていたと言う…。
御丁寧に、私の教科書を開いて。
完全に(?)待ち伏せを決めていたようだ…。
先生、自分の授業はなかったんでしょうか。
この高校では一番勤務の長いベテランの糸田先生。
授業をしていた新任の英語の先生も、緊張しまくりで可哀想だったという…。
しかも、このクラスの男子の体育の授業は、この糸田先生が担当。
糸田先生の恐さ、恐ろしさを知っている男子も気が気じゃない。
教室内は、張り詰めたビミョーな空気になっていた。
そして、サッカー部員二人も気が気じゃない。
この高校で一番恐ろしいと言われている、しかもサッカー部の鬼監督である糸田先生に監視されている中。
絶対、寝れない…!
しかし、このお昼が終わってお腹いっぱいの一番眠たい5時限目。
気を張っていたにも関わらず、越後谷くんは寝てしまう…!(…)