マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
「日曜日は試合ないから、午前中に練習して終わりだけど…」
「おぉー。野球部もさ。じゃあ決まり」
「決まり?」
…奥さん、家に来ない?
「…え。えぇっ?!み、蓑島くんち?!…ってこととだよね」
「そうそう。俺んち。午後から来ない?」
ビックリした。
ビックリした…!
まさかとは思ったけど。
蓑島くんちに誘われた…!
「オヤジの友達が寿都にいてさー。ガンガンに入った牡蠣を日曜日に大量に持ってきてくれるらしいのさ。で、家族四人でも流石に食べるの飽きるから、友達でも呼んで来なさいって、母さんが」
「お母さんが!」
「そうそう。近所の人も来るかもだけど、うちで炭起こすから焼き肉食べない?」
「バーベキュー!」
蓑島くんちでバーベキューするの?
バーベキューに誘われた。
これは…。
…嬉しい。って、思っていいのかな。
おうち、家族のいる場に招待されるなんて。
何か…。
…彼女らしい。
「い、行けたら行く…」
喜び前面に出すのも図々しいような気がして、曖昧な返答をした。
すると「えー!」と、反論される。