マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



…随分嬉しそうに話すし、握手までされるし、喜んでるな?って思ってたけど。

そうかぁ…そういうことだったんだ。

菊乃さん、横川さんに、ちゃんと女子の友達がいるかどうか不安だったんだ。



横川さんとは、マネを始めてから顔見知りではあったし、話もしたことがある。

でも…蓑島くんとの関係を始めてから、更にグッと仲が深まった感じで。

私も付き合いが深く長いワケではないんだけど。

…それでも、私が仲良くしているように見えるぐらい、友達がいないってことなんだ。

蓑島くんぐらいしか…。



私が考え込んで黙ってしまったことなんて構わず、酔っ払いの菊乃さんは一方的に話を続ける。



「…ホント、ゆらは悠介ばっかりなの。いつもいつも悠介。何かあれば悠介で、いっつも悠介とばかり一緒。…まあ、あれだけ辛い思いをして、ずっと傍にいてくれたのが悠介で。ゆらも悠介とこのババ以外信用しないって時期もあったからね…」

「え…」

「まあ…悠介も悠介でツラい時期もあって、ゆらがずっと傍にいて励ましてた時もあったし…二人お互い、無くてはならない、支え合っている存在ってのは、わかってるんだけど…」



< 440 / 800 >

この作品をシェア

pagetop