マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
見えない絆の違和感
***
「…もう、帰るの?」
「うん。明日朝練あるし。遅くまでいるのも迷惑かけるし…」
楽しい時間は、あっという間に過ぎる。
気がつけば、もう5時半過ぎだった。
蓑島家のバーベキュー、蓑島牡蠣祭り(…)はまだまだ続行しそうな勢いで盛り上がっているようだけど。
私は家が遠いし、暗くなってから帰ると自分の家にも蓑島家にも心配かけてしまう。
なので、ここで帰宅することにした。
「泊まってけば?」
蓑島くんは、私の耳元でこそっと囁く。
…この男は。もう。
「だから。明日は学校で朝練あるの。無くても泊まってなんかいかないよ」
「…でも、星月が朝練なら、あの人も朝練でしょ?」
蓑島くんが指差した方向は、紫苑先輩だ。
紫苑先輩は、全然帰る様子もなく、バーベキューコンロを囲んだ大人達の輪の中に入ったままでいる。
「てなわけで紫苑。腹出せ腹。シックスパック見せてくれ。見せろー!」
「ちょっとちょっと、俺の腹を何回見たいんですか!もう六回見てますよ?…って、触らないでくださいって!」
無職の高志さんに、絡まれ続けているようだ。
酔っ払いの相手は大変。
「…もう、帰るの?」
「うん。明日朝練あるし。遅くまでいるのも迷惑かけるし…」
楽しい時間は、あっという間に過ぎる。
気がつけば、もう5時半過ぎだった。
蓑島家のバーベキュー、蓑島牡蠣祭り(…)はまだまだ続行しそうな勢いで盛り上がっているようだけど。
私は家が遠いし、暗くなってから帰ると自分の家にも蓑島家にも心配かけてしまう。
なので、ここで帰宅することにした。
「泊まってけば?」
蓑島くんは、私の耳元でこそっと囁く。
…この男は。もう。
「だから。明日は学校で朝練あるの。無くても泊まってなんかいかないよ」
「…でも、星月が朝練なら、あの人も朝練でしょ?」
蓑島くんが指差した方向は、紫苑先輩だ。
紫苑先輩は、全然帰る様子もなく、バーベキューコンロを囲んだ大人達の輪の中に入ったままでいる。
「てなわけで紫苑。腹出せ腹。シックスパック見せてくれ。見せろー!」
「ちょっとちょっと、俺の腹を何回見たいんですか!もう六回見てますよ?…って、触らないでくださいって!」
無職の高志さんに、絡まれ続けているようだ。
酔っ払いの相手は大変。