マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様


「じゃあアイスココアとアイスカフェオレ一つずつ」

「………」

私の飲み物も勝手に注文してしまったけど…。

瞳真は昔からココアが好きだから、私のはアイスカフェオレ…かな。





イートインスペースのテーブル席に向かい合って座る。

二人の間には、大皿に乗せられたクロワッサンと隅っこに私のあんこクロワッサンが。

それと、二人分の飲み物。

傍にはおしぼりもあった。



私の前に、何も言わずにちゃんとアイスカフェオレを置いてくれた。

何も言わずに…。



…飲みたい物、ちゃんとわかってくれていたのかな。


付き合いが長いからこそ、だろうか。



(………)



この感覚…。





「…クロワッサン、食いたかったら食ってもいいよ」

「…そんなに食べれないよ」

「そう?おまえ昔はいっぱい食ってただろ」

「昔の話でしょ」



そう言いながら、目の前のクロワッサンに手をつけ、黙々と食べ始めた。

一つ、二つ、どんどん食べていく。



「…いつからそんなに食べれるようになったの」

「…いつからだろ」

「だって昔は一つでもういっぱいだったじゃん」

「ガキの頃の話だろ」

「………」

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