マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様
*蓑島くん、気付いた私を引き留めないで
しょっぱい過去の事件
***
「…じゃあ、インディアン水車事件の話する?昔話」
「し、しない!やめてよ!」
「サケの大量捕獲マシーンから命懸けで逃れたサケによる暴挙の被害を被った、いたいけなサッカー少女の話だけど…」
「だから、それ私の話でしょぉが!思い出させないでって!水族館に行けないぐらいのトラウマなんだから…!」
…私も、知っていたんだ。
わかっていたんだ。
お互い励まし合って、支え合って。
『絆』を紡いだ大切な時間があることを。
それを、共に過ごした…人がいることを。
「魚が嫌いだっていうのに、よく筋子の醤油漬け作るって言い出したな」
「だ、だって!御堂キャプテンが筋子おにぎり食べたいって言ってたし…」
「へぇー。御堂さんのために?筋子の醤油漬け作るワケ?へぇー」
「せっかくリクエストしてくれたんだもん。切り身刺身魚卵は大丈夫なんですー?魚の姿が無ければ!…そういや、生筋子どうなったの?瞳真ママ、実家に頼んでくれた?格安なんでしょ?」
「頼んだけどまだみてえ。…そんなことより、インディアン水車の話でもするか」
「…しない!」
「…じゃあ、インディアン水車事件の話する?昔話」
「し、しない!やめてよ!」
「サケの大量捕獲マシーンから命懸けで逃れたサケによる暴挙の被害を被った、いたいけなサッカー少女の話だけど…」
「だから、それ私の話でしょぉが!思い出させないでって!水族館に行けないぐらいのトラウマなんだから…!」
…私も、知っていたんだ。
わかっていたんだ。
お互い励まし合って、支え合って。
『絆』を紡いだ大切な時間があることを。
それを、共に過ごした…人がいることを。
「魚が嫌いだっていうのに、よく筋子の醤油漬け作るって言い出したな」
「だ、だって!御堂キャプテンが筋子おにぎり食べたいって言ってたし…」
「へぇー。御堂さんのために?筋子の醤油漬け作るワケ?へぇー」
「せっかくリクエストしてくれたんだもん。切り身刺身魚卵は大丈夫なんですー?魚の姿が無ければ!…そういや、生筋子どうなったの?瞳真ママ、実家に頼んでくれた?格安なんでしょ?」
「頼んだけどまだみてえ。…そんなことより、インディアン水車の話でもするか」
「…しない!」