マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様



一方、変態男の餌食となった横川さんは…しばらくその恐怖に打ち震える。

一番最初に助けに来てくれた蓑島くんから、しばらく離れられないでいた。

幼稚園への登下園は、もちろん一緒。

幼稚園でも、蓑島くんの後を付いて回り、帰ってからもずっと一緒。

蓑島くんが男友達の家に遊びに行くにも着いていき、蓑島くんが自宅にいても、ほぼずっと一緒。

最初の数日は、ほぼ住み込んでおり、お風呂も寝床も一緒。

6歳にして、蓑島家の嫁状態。

数日経つと、菊乃さんが迎えに来たら家へ帰るようになったというが。

だいたい、ほぼ一緒にいる。

それからも、母親とケンカをしては蓑島家に逃げてきて、蓑島くんのところにやってくる。

何かあれば、いつでも何でも蓑島くん。



蓑島くんも、事情をわかってるからなのか、人たらしで来る者拒まずだからなのか。

嫌な顔は全くせず。

むしろ『来い!来いよー!』と、ウェルカムなのであった。




…そんな感じの関係がずっと続き。

そして、今に至る。




「…え?…今に至っちゃうの?その関係」

「うん」

「え?いつでも何でも一緒なの?」

「そう。わざわざ同じ学校受験するわ、同じ部に入るわ、相変わらず登下校はずっと一緒だわ…」

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