マイラヴレディ～俺の愛しいお姫様

「『私を蓑島くんでいっぱいにして！』なんて、あなたに惚れさせてって言ってるようなもんじゃん。その後、どうなるかとか考えなかったの？」

「…はい、考えておりませんでした…」

そこは私の失態ですので、潔く謝罪する。

あの時は瞳真を忘れたくて必死で、藁にもすがるような思いで…。

ホント藁…笑？だよ。

まさか、こんなことになるとは…蓑島くんのことを好きになってしまうとは思わなかった。

そして、こんな事実を知ってショックを受けるとも思わなかった…。



「…まあいいや。星月の思い込んで突っ走る…必殺『思い込み突っ走り』は、もうしょうがない。…これを機会に今後を良く考えな」

「今後？」

「だってどうするの。こんな事実を知って、このまま偽物カップル続けていけんの？悠介のことどんどん好きになっていくのは目に見えてるよ？」

「…そうだね」

「で、今度は悠介とゆらの様子を見て嫉妬するんだ。…これじゃ、水口と村河の件と何も変わらないでしょ」

「そうだぁ…」

瞳真と美優を見て嫉妬している自分が嫌で嫌で、蓑島くんに偽彼氏になってもらったのに。

今度は蓑島くんと横川さんに嫉妬することになるの…？