マイラヴレディ～俺の愛しいお姫様

「わ、私っ…もう一人でも大丈夫なの、本当に」

「………」

「…そもそも、こういうカタチで蓑島くんに助けてもらうとか、間違ってたと思うし…蓑島くんの事情もあるのに」

「それは、俺がそうしたいって申し出たんだから、星月が気にすることじゃないんだよ」

「気にするなったって…」



言葉を被せて反論してきたことに、ビクッとしてしまい、少しばかりか恐さを感じてしまった。

いつもの蓑島くんとは、ちょっと違う…？



「…俺といるの、嫌になった？」



その真剣な面持ちの瞳で、じっと目を見つめられる。

何でだろうか、緊張感で張り詰められていた。



「そ、そうじゃないよ？」

「水口とのこと解決したの？もう好きじゃなくなった？忘れられた？」

「そういうことじゃない…でも、蓑島くんのおかげで冷静になれたよ？感謝してる…」

「…じゃあ何で？そしたら星月、また独りになるだろ。また独りで抱えて、独りで泣くの？そんなのはごめんだ」

「え？」

どういう…意味？



「…ひょっとして」



横に並んでいた蓑島くんは、言葉を口にする度に詰め寄るように近付いてきて。

今はいつの間にか私の目の前にいる。



「…菊ばあに俺達のこと何か聞いた？…昨日、二人でずっと話してたもんね？」